ある日、父が要介護になった。

初めて直面した、親の介護ネタを中心に。

ねーちゃん大活躍の巻

SOS事件のあった週末、再びとーちゃん宅へ訪問し

あれこれ食糧を差し入れしつつ、これからの事を考える。

 

同じ県内にいるとは言え、私は西側、とーちゃんは東側。

平日は仕事終わってから行くのは現実的ではないし

週末だって、確実に毎回行けるとは限らない。

 

悩んだ末に、宅配弁当とネットスーパーを利用しようと考えた。

もちろん、とーちゃんはネットは使えないので

とーちゃんに電話して欲しいものを聞いて、私が注文するのだ。

毎日の食事は、高齢者向けの宅配弁当を契約すればいい。

これなら何とかなる!と思い、ねーちゃんにもドヤ顔で説明する。

 

その数日後。

ねーちゃんから電話。

「今日、会社休んで役所に行ってきた。

社会福祉士の人を紹介してもらって、相談に行ったら

緊急性が高いってことで、すぐに介護認定の申請準備と

弁当・デイサービスの手配してくれたよ!」

 

目から鱗がバリバリ落ちた。

 

何がって、自分の頭に『行政に相談する』ってことが

一ミリも浮かんでなかったから。

そして、そんなにすぐに動いてくれるなんて思わなかったから。

一緒に病院も行ってくれたらしい(介護認定で必要だとか何とか)。

 

この翌日にも、社会福祉士の方がケアマネージャーさんを連れて

再度訪問してくれて、あっという間に事は進んでいった。

 

自分本位だなとは思うけど。

この時ほど、行政のありがたさが身に染みたことはないかもしれない。

右も左も分からず、自力で何とかしようともがいてたところに

手を差し伸べてもらって、道を教えてもらえた。そんな感じ。

 

役所に相談することを思いついて、即行動に移したねーちゃんも凄い。

思いつかない私がバカなだけか。そうですね。

 

そして、これを皮切りに『いい人祭り』が幕を開けたのだった…。